グレイが激安で買えるお店を紹介します
グレイのことはもう忘れましょう。あいつはもうだめだ。
仕事でずっと欠かさずやっていることがあります。
それは、どんなに忙しくても毎日必ず店舗に行く事。
原宿以外のエリアは業務の合間に行くしかないので、半期に数回しか行けないのですが、原宿のBEAMS Fは終日スケジュールが埋まっている日以外は短時間でも必ず毎日店に行きます。
皆さんの中にも私がBEAMS Fにいるのを見た人は結構いらっしゃるのではないかと思います。
商品の動向などは毎日データをチェックしたり、店舗の報告を見ればある程度分かるのですが、実際にバイイングや企画した商品が店に並んでいるのを見ることで色々気付くことが多いので、毎日店を見ることは私にとっては大事なことなのです。
店を離れて20年以上経ちますが、今もずっと続けていることです。
店舗に行くと、入荷した商品のチェックや店の陳列などをチェックするのですが、もう一つ大事なのがディスプレイのチェック。
特にコーディネートに関してはかなり厳しくチェックするので、スタッフをビビらせてしまう事もあるようです。
優しく指導しているつもりですが、顔が真剣なのでビビらせてしまうのかもしれません。
コーディネートチェックは、まったくダメな場合と少し変えれば良くなる場合があります。
まったくダメな場合は全部変えなければならないのですが、ちょっと手を加えるだけで良くなる場合は、そのポイントをスタッフに伝えて指導します。
どんな指導をするのか。
最近BEAMS Fの店内ディスプレイの指導をしたので、今日はその内容についてお伝えします。
メランジのきいたヴィンテージ調 グレンプレイドのスーツコーディネート。
スーツの生地がかなりヴィンテージな雰囲気なのに対して、シャツもネクタイもクリーンな色柄でアンバランス。
Vゾーンもスーツもどちらも引き立っていないので、チグハグなコーディネートになってしまっています。
このVゾーンであれば、ブラウンやベージュのスーツかなと言うイメージです。
指導後のスタッフが組み替えたVゾーンがこちら。
少しだけシャツとネクタイにアクを付けるだけでスーツもVゾーンも引き立ちます。
こちらもメランジがきいたヴィンテージ調のグレーのグレンプレイドの3ピース。
選んだシャツもネクタイの色柄も間違っていないのですが、やはりスーツの生地のヴィンテージな雰囲気を考えるとネクタイがクリーンすぎる感じがします。
少し癖のあるスーツの雰囲気にネクタイが負けていて、Vゾーンもスーツもどちらも引き立っていない印象。
スーツが普通のミディアムグレーのサキソニーやフランネルであればこのネクタイのチョイスは悪くありません。
指導後スタッフが組み替えたVゾーンがこちら。
大柄のペイズリーに替えただけでスーツの印象も随分変わります。
使っている色は最初の小紋と同じなので、柄の雰囲気を変えるだけでヴィンテージ調のスーツとのマッチングが良くなります。
ネイビーにグレーをミックスしたような色のスーツ。
生地はかなりドライタッチで、こちらもヴィンテージ調の生地を使ったスーツです。
難易度の高いグリーンの大柄のペイズリーのタイを上手くコーディネートしていますが、欲を言えばもう少しシャツのストライプのブルーが濃いと更に良かったかなという印象です。
ストライプのブルーがもう少し濃ければ、微妙なスーツの色目もネクタイの挿し色のネイビーももう少し引き立ち、さらに良い雰囲気に仕上がると思います。
ブラウンにグレーを混ぜたようなグレイッシュなブラウンスーツのコーディネート。
同じトーンのストライプのクレリックを選んだのは正解ですが、ネクタイの色柄が立ち過ぎてネクタイだけが主張しているような印象に見えてしまいます。
ボルドーベースのペイズリーを選んだのは間違いではないのですが、色のトーンをもう少し抑えた方が良かったと思います。
間違ってはいないのですが、Vゾーンは引き算の方が良かったというコーディネートです。
今シーズンのトレンドでもあるキャメルカラ―のジャケットコーディネート。
イタリアっぽい雰囲気のジャケットに英国調のヘリンボーンの襟付きジレを合わせ、ネクタイも英国調のマダープリントのペイズリータイを合わせるています。
シャツもレギュラーっぽいセミワイドのシャツを合わせているところもいいですね。
イタリアっぽくなり過ぎないように、英国的な雰囲気をミックスしたコーディネートは、個人的にも好きなコーディネートです。
ですが、ひとつだけ指導しなければいけない点が…
グレーのパンツのトーンが濃すぎます。
ジャケットが淡いキャメルで柔らかい雰囲気なのに、パンツがチャコールグレーに近いミディアムグレーなので、上下の色のトーンがチグハグです。
この場合、グレーのパンツを合わせるのであれば、ライトグレーを合わせた方がジャケットの柔らかい色を引き立たせるでしょう。
パンツだけなので、すぐに変えてみました。
ジャケットとジレとのつながりが、かなり柔らかい印象になったと思います。
グレーのウールのパンツは定番ですが、実は色のトーンを間違えるとすごく野暮ったいコーディネートになるので注意が必要です。
街中を見ても結構グレーのトーンを間違っているなと言うコーディネートを良く見かけます。
特に濃いグレーのトーンは注意が必要です。
上記のように少し手を加えるだけで良くなるケースは、感性だけでなく経験も必要です。
お客様にお勧めするコーディネートは、お客様のお好みに合わせてお勧めしなければならないので、お客様の好みと我々の提案が合って初めて満足していただけるものです。
一方、ディスプレイは我々の提案や打ち出しをお客様に見ていただき、お客様のお買い物の参考になるようなディスプレイでなければ意味がありません。
そういった意味でも、コーディネートするそれぞれのアイテムが調和して互いに引き立たせるようなコーディネートでなければならないと思っています。
マニュアル的なディスプレイはBEAMSっぽくないので、個々の個性を活かしながら指導して行くことが重要です。
ショップごとの個性も大事。
課題はたくさんあります。
これもクリエイティブディレクターの大事な仕事。
スタッフがビビらないように優しく指導します。
仕事で怒ることはほとんどないのですが、
真剣な顔が怖いのかな・・・
2017年秋冬 トレンド解説動画 第二弾 アップしました。
今回はジャケットとパンツについてです。
少し長めの動画ですが、是非ご覧ください。
グレイ どっしりと ふっくらと
・・・褒められた
⭐️今日からできる自宅トレーニング⭐️
←New!更新しました
⭐️人気記事はこちら⭐️
(←産前、普通体型だと思っていたけれど・・)
【読者になると更新通知が受け取れます】